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真壁華夜がその日・その時感じたことや考えたことの整理或いは備忘録的に使われることもあれば萌えメモとして使われることもあるし、日常の愚痴をこぼしていることもあるかと思います。基本的に偏屈な管理人sが綴っているのでその辺を許容できる人向け。反感買いそうなものは裏日記に書くようにしています。
2007/06/30 (Sat)
22:08:54
※榎京←益です。
このCPだとパターンが似てしまうんだが真壁の榎京←益はそういう状況下でしか発生しないとも云えるのでまぁ仕方がない。不可抗力なのです。
[読み飛ばす]
誰そ彼時の太陽は
彼のやうでありました
朱色に染め上げられた街は
或いは彼の傷のやうでした
【黄昏の太陽】
専用の椅子から立って、榎木津は背後の大きな窓を開けた。
夕陽に染め上げられた街を眺め遣りながら煙草の先に火を点す。燐の匂いが漂ってくる。そして、紫煙がゆっくりと弱い風に流されてやってきた。
整い過ぎるほど整ったその横顔は橙とも朱ともつかな色彩の光を受けて、目にした者の呼吸を束の間奪うくらいの魔力を放っている。
探偵がそうして夕陽を眺め遣る時は、大抵――互いの都合が合わなかったり時間が空いても擦れ違ったりで会うことも叶わない日が続いている時だ。
そんな時、よくこうして夕暮れの街を見遣って、そこに別の何かを重ねている。
黄昏の太陽を見詰める彼は、いつも自分を神と自称して憚らない姿からは別人のようだった。夏の陽射しと春の木洩れ日が同じに思えないように、びとく――心許無く見える。
だから何も云えずに益田はただ、その横顔を――後姿を――見詰める。
「夕焼けって……」
沈黙に耐えかねてつい口を開いてしまった。
「何で、こう――」
泣きたくなるんでしょうね。
口にしようとして、飲み込む。そんなことを口にするつもりはなかったのに、脳裏に浮かんだ続きはそれだった。
別にそんなふうに思っているわけではない。
けれど、時折――黄昏の太陽を眺めている榎木津を見ていると、心臓を鷲掴みされたようなとでも云いたくなるようなどうしようもないもどかしさに駆られてしまう。
そんなことは口が裂けても口にできないが。
「お前がナキヤマだからだろ」
なのに見透かされているのだから堪らない。
こちらを振り返りもせずに探偵は冷たく云い捨てる。
「え? 榎木津…さん……?」
「ふん、愚かな下僕の考えなど僕には解りたくなくとも解ってしまうのだ」
「それは」
「僕を見縊るな」
「み…くびるだなんて、そんな」
「出掛ける。和寅にそう云っておけ」
「え?」
乱暴に灰皿で吸殻を一つ作って、大股に益田の横を通り過ぎて探偵は事務所を後にした。
行き先は想像に難くなかったけれどそれを肯定するのは何だか嫌だった。
探偵の足は真っ直ぐ駅に向かっている。
民家の側を通ると夕餉の匂いが夏の湿った空気に混じって流れてきた。
ここから電車を乗り継いで約一時間。
きっと困らせる相手は一人ではない。次に、二人だけで会うことが叶った時には自分も傷付いたような顔でそれでも釘を刺してくるに違いない。
だから、この行為は何処か矛盾しているのだ。
彼を、二度、傷付ける為にしているようなもの。
けれど――衝動を堪えられないのだから仕方がない。
そう割り切って、着いた駅で少し待たされた果てにやってきた電車に乗る。
揺られている間中、らしくなく先のことを考えてみた。結論は変わらないというのに。
無性に彼を思い出させる夕焼けを振り切るように電車はただ中野に向かう。一様に朱色を帯びていた街は、いつの間にか宵闇の薄い藍色に染め直されていた。
そうやっていつも、見えないところにできた傷を何もなかったように隠しているんだろうかなどと考える。
黄昏の太陽は宵に飲み込まれるように、いつの間にか姿を消してしまっていた。
to be continued......
●榎京←益でした。
写真は先日撮った夕焼け。教会のバックにいい角度で綺麗な夕陽が見えたので思わず携帯で撮りました。それをエレメンツで加工したものです。
冒頭部分は先日読了した『風信子の家』(篠田真由美 作)にて引用されていた中原中也の詩のリズムを踏襲してみたものです。
だから旧仮名なんです。
夕焼けがあんまり綺麗だと、無性に「終わり」を見せ付けられるような気分になることがあります。
そんなことに単を発したお話です。
続きます。
草稿ですから一応。
写真に添えた英語は「夕焼けを見るとお前に会いたくなる」かな。
榎さんの視点で訳したいところ。京極だったらsometimesが入る。「夕焼けを見ると『時々』あんたに会いたくなる」ね。
妻帯者と独身者の違いです。
京極が自分を狡いと思っている理由は、自分は妻帯者だけど榎さんは独身だって点だと信じて(=妄想して)いるんです。真壁は。
●今日は結局和菓子食べたい衝動が収まらず、作ってみました八ツ橋を。
しかし生地を伸ばす段階になって面倒くさくなり、どうせ餡子包むわけでもないし――と、丸くこねて潰して平らにして、平たい大福みたいな状態にしてしまいました。
これはこれで美味しい。手間はかからない分良いくらいだ。
ちゃんと八ツ橋の味になってました!!
うまうま。
こんなに簡単に作れたのか…と思った次第です。
きなこを打ち粉にしたら美味しくできました。
●気付いたら来週の日曜日も合宿の研修という忌々しいシロモノの所為で朝早いんだった…お、おのれ……。
平穏な土日って21・22日が修羅場前最後なのか……?
14~16日は実家に帰省してしまうのですが。
あ゛ー…7・8月は頭に「魔の」という形容詞を付けたいデス。
●明日早いので今日はもう風呂入って寝る支度しようと思います。
朝…朝7時半とか起きたくない……。
今日の夕飯にポトフ(がんもどきを一緒にコンソメで煮てみた暴挙(でも美味しかった)をかます)作ったので、明日は卵焼き作るだけです。
卵も焼いちゃおうかなー…焼いてしまうか。
御飯炊いてつめるだけにしとこう。うん。
最近砂肝にハマってます。食感が好き。
かしらのが好きなんだけど、安いから砂肝で我慢するの。
このCPだとパターンが似てしまうんだが真壁の榎京←益はそういう状況下でしか発生しないとも云えるのでまぁ仕方がない。不可抗力なのです。
[読み飛ばす]
誰そ彼時の太陽は
彼のやうでありました
朱色に染め上げられた街は
或いは彼の傷のやうでした
【黄昏の太陽】
専用の椅子から立って、榎木津は背後の大きな窓を開けた。
夕陽に染め上げられた街を眺め遣りながら煙草の先に火を点す。燐の匂いが漂ってくる。そして、紫煙がゆっくりと弱い風に流されてやってきた。
整い過ぎるほど整ったその横顔は橙とも朱ともつかな色彩の光を受けて、目にした者の呼吸を束の間奪うくらいの魔力を放っている。
探偵がそうして夕陽を眺め遣る時は、大抵――互いの都合が合わなかったり時間が空いても擦れ違ったりで会うことも叶わない日が続いている時だ。
そんな時、よくこうして夕暮れの街を見遣って、そこに別の何かを重ねている。
黄昏の太陽を見詰める彼は、いつも自分を神と自称して憚らない姿からは別人のようだった。夏の陽射しと春の木洩れ日が同じに思えないように、びとく――心許無く見える。
だから何も云えずに益田はただ、その横顔を――後姿を――見詰める。
「夕焼けって……」
沈黙に耐えかねてつい口を開いてしまった。
「何で、こう――」
泣きたくなるんでしょうね。
口にしようとして、飲み込む。そんなことを口にするつもりはなかったのに、脳裏に浮かんだ続きはそれだった。
別にそんなふうに思っているわけではない。
けれど、時折――黄昏の太陽を眺めている榎木津を見ていると、心臓を鷲掴みされたようなとでも云いたくなるようなどうしようもないもどかしさに駆られてしまう。
そんなことは口が裂けても口にできないが。
「お前がナキヤマだからだろ」
なのに見透かされているのだから堪らない。
こちらを振り返りもせずに探偵は冷たく云い捨てる。
「え? 榎木津…さん……?」
「ふん、愚かな下僕の考えなど僕には解りたくなくとも解ってしまうのだ」
「それは」
「僕を見縊るな」
「み…くびるだなんて、そんな」
「出掛ける。和寅にそう云っておけ」
「え?」
乱暴に灰皿で吸殻を一つ作って、大股に益田の横を通り過ぎて探偵は事務所を後にした。
行き先は想像に難くなかったけれどそれを肯定するのは何だか嫌だった。
探偵の足は真っ直ぐ駅に向かっている。
民家の側を通ると夕餉の匂いが夏の湿った空気に混じって流れてきた。
ここから電車を乗り継いで約一時間。
きっと困らせる相手は一人ではない。次に、二人だけで会うことが叶った時には自分も傷付いたような顔でそれでも釘を刺してくるに違いない。
だから、この行為は何処か矛盾しているのだ。
彼を、二度、傷付ける為にしているようなもの。
けれど――衝動を堪えられないのだから仕方がない。
そう割り切って、着いた駅で少し待たされた果てにやってきた電車に乗る。
揺られている間中、らしくなく先のことを考えてみた。結論は変わらないというのに。
無性に彼を思い出させる夕焼けを振り切るように電車はただ中野に向かう。一様に朱色を帯びていた街は、いつの間にか宵闇の薄い藍色に染め直されていた。
そうやっていつも、見えないところにできた傷を何もなかったように隠しているんだろうかなどと考える。
黄昏の太陽は宵に飲み込まれるように、いつの間にか姿を消してしまっていた。
to be continued......
●榎京←益でした。
写真は先日撮った夕焼け。教会のバックにいい角度で綺麗な夕陽が見えたので思わず携帯で撮りました。それをエレメンツで加工したものです。
冒頭部分は先日読了した『風信子の家』(篠田真由美 作)にて引用されていた中原中也の詩のリズムを踏襲してみたものです。
だから旧仮名なんです。
夕焼けがあんまり綺麗だと、無性に「終わり」を見せ付けられるような気分になることがあります。
そんなことに単を発したお話です。
続きます。
草稿ですから一応。
写真に添えた英語は「夕焼けを見るとお前に会いたくなる」かな。
榎さんの視点で訳したいところ。京極だったらsometimesが入る。「夕焼けを見ると『時々』あんたに会いたくなる」ね。
妻帯者と独身者の違いです。
京極が自分を狡いと思っている理由は、自分は妻帯者だけど榎さんは独身だって点だと信じて(=妄想して)いるんです。真壁は。
●今日は結局和菓子食べたい衝動が収まらず、作ってみました八ツ橋を。
しかし生地を伸ばす段階になって面倒くさくなり、どうせ餡子包むわけでもないし――と、丸くこねて潰して平らにして、平たい大福みたいな状態にしてしまいました。
これはこれで美味しい。手間はかからない分良いくらいだ。
ちゃんと八ツ橋の味になってました!!
うまうま。
こんなに簡単に作れたのか…と思った次第です。
きなこを打ち粉にしたら美味しくできました。
●気付いたら来週の日曜日も合宿の研修という忌々しいシロモノの所為で朝早いんだった…お、おのれ……。
平穏な土日って21・22日が修羅場前最後なのか……?
14~16日は実家に帰省してしまうのですが。
あ゛ー…7・8月は頭に「魔の」という形容詞を付けたいデス。
●明日早いので今日はもう風呂入って寝る支度しようと思います。
朝…朝7時半とか起きたくない……。
今日の夕飯にポトフ(がんもどきを一緒にコンソメで煮てみた暴挙(でも美味しかった)をかます)作ったので、明日は卵焼き作るだけです。
卵も焼いちゃおうかなー…焼いてしまうか。
御飯炊いてつめるだけにしとこう。うん。
最近砂肝にハマってます。食感が好き。
かしらのが好きなんだけど、安いから砂肝で我慢するの。
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