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真壁華夜がその日・その時感じたことや考えたことの整理或いは備忘録的に使われることもあれば萌えメモとして使われることもあるし、日常の愚痴をこぼしていることもあるかと思います。基本的に偏屈な管理人sが綴っているのでその辺を許容できる人向け。反感買いそうなものは裏日記に書くようにしています。
2006/11/23 (Thu)
22:24:57
※京榎注意※
(何をしだしたかと思ったら……)
そんで奈緒ちゃんに私信。
こんなテイストのってどうかしら?
きょーみあるひとは反転でごー。
因みに微妙に『邪魅の雫』のネタバレしてるよーな関係ないよーなかんじです。読んだから犯人が判るとかそーゆーのじゃないんですけどね。
結末後、の話になるので。
流れを踏んでるというか。
それでよければどーぞです。
<京榎>
自分の体重を受け止めカタチを刻む、砂の感触が今日はひどく面白くない。
置き去りにした彼女を彼が振り返ることはなかった。
ただ、前だけを見る。
不愉快、だった。
誰の所為でもない。けれど割り切れない。自分にはあぁすることしかできないことも諒解っている。が、喉の奥に引っ掛かるような後味の悪さもまた事実で。
どのくらい離れただろう。
探偵はふと足を止める。
仰いだ空の広さにも、横に投げた視線の先に広がる海の大きさも、魅入られることは多分自分にはないと思う。
けれど、彼女はそうじゃなかった。
ただ、それだけのこと。
投げた視線の先に、黒衣の陰陽師の姿があった。
彼の中でまた、少しだけ不愉快が濃度を増す。
「何だ、この馬鹿本屋」
相手をするのも面倒だと言いたげに端正な顔を歪めて口にした。今会いたくない相手の一人だった。
「随分な挨拶だな」
皮肉っぽく口元を歪め、古書肆は応じる。「待ってたんだよ、あんたを」
「拝み屋の出番はもう仕舞いだろ」
「この間唆されたお礼だと、最初に言ったはずなんだがな」
立ち止まったまま、探偵は拝み屋の影に視線をやった。
そして、そのまま動かず立ち尽くしていた。
代わりのように、探偵が見つめていた黒い影が動く。
砂を踏む足音。
寄せては返す波の音。
重なり、溶け合い、彼の神経を逆撫でる。
「最後まで、付き合おうと思ったんだが――」
無駄に面倒見の良い憑物落しは動かない探偵の正面に立つ。
探偵は、まだ、顔を上げない。
「余計なお世話なら帰るよ」
「お前の、そういうところが嫌いだ」
そう言って、陰陽師の肩口に顔を埋める。
「いつも、よく平気だな。お前は」
「狡いから――だよ。多分」
自嘲するように苦笑した
「千鶴ちゃんに恨まれても知らないからな」
「帰りますよ」
「…………」
「冗談ですよ」
可笑しそうに喉の奥で笑われ、憮然として探偵はまた黙り込む。
「あんたがそんな調子じゃあ、周りがみんな困るからね」
「僕の知ったことじゃない」
「でも、あんたは嫌なんでしょう?」
「……本当に嫌な奴だな、お前」
「褒め言葉――として受け取っておくよ」
ようやく顔をあげた探偵は、珍しくバツが悪そうな顔をしていた。
古書肆は心底可笑しそうに破顔して、しかしすぐに笑いをおさめて探偵を見る。
「――行くぞ」付き合うんだろ。
「あぁ」
二人分の足跡が砂浜に残る。
緩慢に寄せて帰る波がそれを消していく。
残るものなんかほんのわずかだ。
一度着替えに帰らないとな、なんて当たり前の言葉がひどく場違いのようで。
なんとなく、終わったんだなと実感がわいてきた。
――続く。
</京榎>
ってカンジです。
勿論続きがあります。
抜粋です。書きたかった部分だけ書きました。
最後まで読んでないので行間がちょっといーかげんです。絶対に加筆修正されます。
でも雰囲気はこんなカンジかなぁ。
京極テイストに忠実に書くと、最早そこにオリジナリティを出すのは難しくなってしまうと思うので。
普段使わない漢字変換を多用するくらいで丁度いいんじゃないかと思いました。真壁は。
こーゆー筆致が真壁の味だろうし。
でも若干…そう、(京極+森+水(=真壁))÷4くらいな気がする。
淡々と書くと、真壁の中で森さんの文章が過ぎるんだろうか。遠く及ばんのがなんとも痛い。
(何をしだしたかと思ったら……)
そんで奈緒ちゃんに私信。
こんなテイストのってどうかしら?
きょーみあるひとは反転でごー。
因みに微妙に『邪魅の雫』のネタバレしてるよーな関係ないよーなかんじです。読んだから犯人が判るとかそーゆーのじゃないんですけどね。
結末後、の話になるので。
流れを踏んでるというか。
それでよければどーぞです。
<京榎>
自分の体重を受け止めカタチを刻む、砂の感触が今日はひどく面白くない。
置き去りにした彼女を彼が振り返ることはなかった。
ただ、前だけを見る。
不愉快、だった。
誰の所為でもない。けれど割り切れない。自分にはあぁすることしかできないことも諒解っている。が、喉の奥に引っ掛かるような後味の悪さもまた事実で。
どのくらい離れただろう。
探偵はふと足を止める。
仰いだ空の広さにも、横に投げた視線の先に広がる海の大きさも、魅入られることは多分自分にはないと思う。
けれど、彼女はそうじゃなかった。
ただ、それだけのこと。
投げた視線の先に、黒衣の陰陽師の姿があった。
彼の中でまた、少しだけ不愉快が濃度を増す。
「何だ、この馬鹿本屋」
相手をするのも面倒だと言いたげに端正な顔を歪めて口にした。今会いたくない相手の一人だった。
「随分な挨拶だな」
皮肉っぽく口元を歪め、古書肆は応じる。「待ってたんだよ、あんたを」
「拝み屋の出番はもう仕舞いだろ」
「この間唆されたお礼だと、最初に言ったはずなんだがな」
立ち止まったまま、探偵は拝み屋の影に視線をやった。
そして、そのまま動かず立ち尽くしていた。
代わりのように、探偵が見つめていた黒い影が動く。
砂を踏む足音。
寄せては返す波の音。
重なり、溶け合い、彼の神経を逆撫でる。
「最後まで、付き合おうと思ったんだが――」
無駄に面倒見の良い憑物落しは動かない探偵の正面に立つ。
探偵は、まだ、顔を上げない。
「余計なお世話なら帰るよ」
「お前の、そういうところが嫌いだ」
そう言って、陰陽師の肩口に顔を埋める。
「いつも、よく平気だな。お前は」
「狡いから――だよ。多分」
自嘲するように苦笑した
「千鶴ちゃんに恨まれても知らないからな」
「帰りますよ」
「…………」
「冗談ですよ」
可笑しそうに喉の奥で笑われ、憮然として探偵はまた黙り込む。
「あんたがそんな調子じゃあ、周りがみんな困るからね」
「僕の知ったことじゃない」
「でも、あんたは嫌なんでしょう?」
「……本当に嫌な奴だな、お前」
「褒め言葉――として受け取っておくよ」
ようやく顔をあげた探偵は、珍しくバツが悪そうな顔をしていた。
古書肆は心底可笑しそうに破顔して、しかしすぐに笑いをおさめて探偵を見る。
「――行くぞ」付き合うんだろ。
「あぁ」
二人分の足跡が砂浜に残る。
緩慢に寄せて帰る波がそれを消していく。
残るものなんかほんのわずかだ。
一度着替えに帰らないとな、なんて当たり前の言葉がひどく場違いのようで。
なんとなく、終わったんだなと実感がわいてきた。
――続く。
</京榎>
ってカンジです。
勿論続きがあります。
抜粋です。書きたかった部分だけ書きました。
最後まで読んでないので行間がちょっといーかげんです。絶対に加筆修正されます。
でも雰囲気はこんなカンジかなぁ。
京極テイストに忠実に書くと、最早そこにオリジナリティを出すのは難しくなってしまうと思うので。
普段使わない漢字変換を多用するくらいで丁度いいんじゃないかと思いました。真壁は。
こーゆー筆致が真壁の味だろうし。
でも若干…そう、(京極+森+水(=真壁))÷4くらいな気がする。
淡々と書くと、真壁の中で森さんの文章が過ぎるんだろうか。遠く及ばんのがなんとも痛い。
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