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真壁華夜がその日・その時感じたことや考えたことの整理或いは備忘録的に使われることもあれば萌えメモとして使われることもあるし、日常の愚痴をこぼしていることもあるかと思います。基本的に偏屈な管理人sが綴っているのでその辺を許容できる人向け。反感買いそうなものは裏日記に書くようにしています。
2008/04/21 (Mon)
00:00:47
『春+桜=絡新婦回想』なんて、ベタで単純だっていいじゃない萌えるんだよ……!!(どうした)
車を玄関脇に横付けにして止める。無言で降りると中禅寺もそれに従った。
頼んでおいた通り門は開いている。そこから、広い庭を横切って桜の続く方へと歩いた。
沈黙。
過ぎ行く風の音だけが耳に残る。
それと、跫。ただ、自分の後をついてくる。
――不意に。
跫が途切れたので振り返ると、ただ、黙って桜を仰いでいた。
景色に重なって見えるあの時の情景。
淡い薄紅色の雪の中に、あの女がいた。
多分、こういうのを沈痛な面持ちと云うのだろう。彼の横顔はそんなふうだった。
何かを言葉にしようとして、やめる。適当なものが何も思いつかなかった。
代わりのように手を伸ばして、躊躇う。
ふと、初めて彼と手を繋ごうとした――もう、十年以上前のことが思い出された。そうか、あの時の自分は緊張していたのだ。
今になって気付く。
触れようとして、躊躇う。
拒まれることを、恐れる。
それでも、何かを伝えたくて。
あの時と同じように、そっと。
手を握って。指を絡めて。ぎゅっと、繋いだ手に力を込める。
けれどあの時とは違って応える力はない。
拒みもされなかったけれど、それが、少しだけ痛みに似たものを感じさせる。
「……いつまで」
「何です?」
「いつまで、お前は忘れないんだ?」
あの事件を。
あの女を。
あの死を。
「いつまで」
「ずっと」
眩暈がする。
「忘れてはいけないんですよ…僕は。自戒のように、忘れずにいなければいけないんだ」
「なんで」
「あの男が生きている限り、僕は…また同じ状況を迎えないとも限らないから――としか云えないよ。それは」
離れていた時間。
再開した後にまで影を差す。
どうしても消せない。
それが、ひどく、悔しい。
「榎さん」
繋いでいた手を思い切り引き寄せて抱き締めた。
言葉は何て不便なのだろう。
伝えたいことなんか何も伝えられやしないじゃないか。
また一陣の風が通り過ぎていく。
花を散らし、ひらひらと二人の下にも舞い降りてくる。
「榎さん」
「僕は」
怒っているんだ。
そう云ってやりたかったのに言葉に出来なかった。伝えたいのはそんなことじゃない。なのに、肝心なことは結局言葉に出来ない。
「……すまない」
何で謝るんだ。
苛苛する。
もう、本当に。
突き放すように離れると驚いた顔がこちらを見ていた。
「行くぞ」
桜に背を向けて車に戻る。
跫は、また、さっきと同様榎木津の後を規則的に追いかけていた。
車に乗り込みエンジンをかける。
無言。
また重苦しい空気が充満する。
行き先も告げずに走り出した。予め予約していた宿に向かう。
ずっと、互いに黙ったままだった。
to be continued......
とりあえずここまで。
気まずい二人が書きたかったのです。この後宿についたらはね。既にオチは見えててると思うのですが。それでもね。うん。いいじゃないですか。まぁ。
この前の部分も勿論ありますよ。
多分前後編構成ですね。
前半は多分ここまでだろうな。
後半は――多分ナトリウム行き。
実は一つ、既にupできる(原稿が上がっている)ナトリウム小説があるのですが、諸事情により待機中なんです。
あ゛ー…青益も1本書きたいなぁ。
ほんと、某方の日記絵は妄想をかきたてられます。すごく萌える。愛のない関係。益田は青木様に自分の汚さを責めて切り捨てて、そんな自分に制裁を与えるように詰って欲しくって仕掛け。
青木様はそんな益田を馬鹿じゃないのって切り捨てたいんだけど、挑発されてムカってきて結局益田にのせられてしまう。
そんな青益。
●どーでもいいですが口語を品詞分解するときは、まずその文章を文節に分けた上で単語に分ける(自立語と付属語に分ける)んですが、その単語わけをする公式(?)みたいなのに「アルタで増田はないのですって!」ってのがあるんですよ。
「ある/た/で/ます/だ/は/ない/の/です/っ/て」
助詞がほとんどですが「っ」は活用語尾です。
「ますだ」が「増田」である必要性はないので真壁はあえて「益田」で広めようかなwww
とか思った。
「アルタで益田はないのですって!」
ないよね。うん。ない。ないない。
そんなことを考えて楽しむ。
車を玄関脇に横付けにして止める。無言で降りると中禅寺もそれに従った。
頼んでおいた通り門は開いている。そこから、広い庭を横切って桜の続く方へと歩いた。
沈黙。
過ぎ行く風の音だけが耳に残る。
それと、跫。ただ、自分の後をついてくる。
――不意に。
跫が途切れたので振り返ると、ただ、黙って桜を仰いでいた。
景色に重なって見えるあの時の情景。
淡い薄紅色の雪の中に、あの女がいた。
多分、こういうのを沈痛な面持ちと云うのだろう。彼の横顔はそんなふうだった。
何かを言葉にしようとして、やめる。適当なものが何も思いつかなかった。
代わりのように手を伸ばして、躊躇う。
ふと、初めて彼と手を繋ごうとした――もう、十年以上前のことが思い出された。そうか、あの時の自分は緊張していたのだ。
今になって気付く。
触れようとして、躊躇う。
拒まれることを、恐れる。
それでも、何かを伝えたくて。
あの時と同じように、そっと。
手を握って。指を絡めて。ぎゅっと、繋いだ手に力を込める。
けれどあの時とは違って応える力はない。
拒みもされなかったけれど、それが、少しだけ痛みに似たものを感じさせる。
「……いつまで」
「何です?」
「いつまで、お前は忘れないんだ?」
あの事件を。
あの女を。
あの死を。
「いつまで」
「ずっと」
眩暈がする。
「忘れてはいけないんですよ…僕は。自戒のように、忘れずにいなければいけないんだ」
「なんで」
「あの男が生きている限り、僕は…また同じ状況を迎えないとも限らないから――としか云えないよ。それは」
離れていた時間。
再開した後にまで影を差す。
どうしても消せない。
それが、ひどく、悔しい。
「榎さん」
繋いでいた手を思い切り引き寄せて抱き締めた。
言葉は何て不便なのだろう。
伝えたいことなんか何も伝えられやしないじゃないか。
また一陣の風が通り過ぎていく。
花を散らし、ひらひらと二人の下にも舞い降りてくる。
「榎さん」
「僕は」
怒っているんだ。
そう云ってやりたかったのに言葉に出来なかった。伝えたいのはそんなことじゃない。なのに、肝心なことは結局言葉に出来ない。
「……すまない」
何で謝るんだ。
苛苛する。
もう、本当に。
突き放すように離れると驚いた顔がこちらを見ていた。
「行くぞ」
桜に背を向けて車に戻る。
跫は、また、さっきと同様榎木津の後を規則的に追いかけていた。
車に乗り込みエンジンをかける。
無言。
また重苦しい空気が充満する。
行き先も告げずに走り出した。予め予約していた宿に向かう。
ずっと、互いに黙ったままだった。
to be continued......
とりあえずここまで。
気まずい二人が書きたかったのです。この後宿についたらはね。既にオチは見えててると思うのですが。それでもね。うん。いいじゃないですか。まぁ。
この前の部分も勿論ありますよ。
多分前後編構成ですね。
前半は多分ここまでだろうな。
後半は――多分ナトリウム行き。
実は一つ、既にupできる(原稿が上がっている)ナトリウム小説があるのですが、諸事情により待機中なんです。
あ゛ー…青益も1本書きたいなぁ。
ほんと、某方の日記絵は妄想をかきたてられます。すごく萌える。愛のない関係。益田は青木様に自分の汚さを責めて切り捨てて、そんな自分に制裁を与えるように詰って欲しくって仕掛け。
青木様はそんな益田を馬鹿じゃないのって切り捨てたいんだけど、挑発されてムカってきて結局益田にのせられてしまう。
そんな青益。
●どーでもいいですが口語を品詞分解するときは、まずその文章を文節に分けた上で単語に分ける(自立語と付属語に分ける)んですが、その単語わけをする公式(?)みたいなのに「アルタで増田はないのですって!」ってのがあるんですよ。
「ある/た/で/ます/だ/は/ない/の/です/っ/て」
助詞がほとんどですが「っ」は活用語尾です。
「ますだ」が「増田」である必要性はないので真壁はあえて「益田」で広めようかなwww
とか思った。
「アルタで益田はないのですって!」
ないよね。うん。ない。ないない。
そんなことを考えて楽しむ。
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