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真壁華夜がその日・その時感じたことや考えたことの整理或いは備忘録的に使われることもあれば萌えメモとして使われることもあるし、日常の愚痴をこぼしていることもあるかと思います。基本的に偏屈な管理人sが綴っているのでその辺を許容できる人向け。反感買いそうなものは裏日記に書くようにしています。
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2007/01/14 (Sun) 17:09:28

 時間の流れは一定のはずなのに、その瞬間は突然失速したかのように流れていった。
 その場にいた全員が、凍る。
 肉を刺す鈍い音が聞こえたような気がした。
 小さく、京極堂の呻く声が耳を打つ。
 男は、念を入れてもう一度ナイフを深々と漆黒の着流し越しに突き立てた。
 咳き込む声。
 口からこぼれる血の飛沫。
 誰も動けない。
 その男だけ、ナイフを残しこの場を去ろうと走り出す。
 黒い影が、ゆっくりと――殊更ゆっくりと、揺らぐ。
 脈が早くなるのを自覚すると、時間は反対に鈍鈍と溶け出した。
「きょー…ごく?」
 それは、滅多なことでは動じない探偵までその場に縛るに十分な演出。
 倒れる様を、抱き止めるとか支えるとかそういった正常な判断の一切をさせず傍観させた。
 床を、赤黒く血が染めていく。
 逃げ出した男の後を追ったのは探偵だった。
 それをきっかけにして、一番近くにいた木場が中禅寺を慌てて抱き起こす。
「おい! しっかりしろ!! 京極!!」
 頬を二度ほど手の甲で叩けば黒衣の陰陽師は意識を取り戻しゆっくりと目を開いた。
「――…め、ろ」
「何だ?」
「榎さんを、止めろ……」
「馬鹿! 人の心配してる場合じゃねぇだろうが」
「旦那…多分、あんたじゃなきゃ無理だ」
「大丈夫だ。あいつなら心配要らねぇ」
「そうじゃない」
「何だと?」
「そんな、ことじゃ…ない」
 切れ切れに紡がれる吐息混じりの言葉は別の何かを懸念していることを告げる。
「止めないと――多分」
 歯止めが利くような状態じゃない。
「加減は知ってるだろ」
「知ってるのと…できるか、どうかは――別だ」
「ったく、どいつもこいつも世話が焼ける。――おい」
 近くにいた刑事に中禅寺を預け、木場は幼馴染みの後を追いかけた。

to be continued......




 とりあえずこれだけ。
 この次は病院で目を覚ましたシーンから始まります。そして病院を抜け出す京極。何処ぞで膠着時様態になってる中に現れるといい。
 
 いつかどこかで出てくる展開の一部。衝動に任せて草稿を綴ってみる。
 草稿を垂れ流すために草稿カテゴリ作っちゃいました(笑)

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