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真壁華夜がその日・その時感じたことや考えたことの整理或いは備忘録的に使われることもあれば萌えメモとして使われることもあるし、日常の愚痴をこぼしていることもあるかと思います。基本的に偏屈な管理人sが綴っているのでその辺を許容できる人向け。反感買いそうなものは裏日記に書くようにしています。
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2009/05/21 (Thu) 23:05:53
●今晩和、真壁です。
 いやぁ今日友人に頼まれて薬屋ハシゴしてマスク探したら…ないね!

 埼玉県北でもない。

 幸いにして真壁は愛用のマスクが花粉症シーズン過ぎて手に入らなくなるのを懸念しての買いだめしてあるので当分問題なさそうですが。
 いや、仕事柄喉痛めると困るんで…寝るときは乾燥防止にマスクして寝てるんですよ。冬は乾燥するのは勿論ですが、夏場もエアコンとか扇風機とかで乾燥しますよね…それで防止に。寝る時はマスク着用。
 習慣に助けられたかな。



●ところで生徒の中には修学旅行が延期になってしまったのがいて気の毒です。
 私の妹の世代…だったかな? は――高校の修学旅行が9・11の所為で飛行機解禁になったってぇのに飛行機回避になって、長崎が予定地だったのを関西に変更されたり時期的に延期もできず中止になったりなんてところがあったとかなかったとか記憶してます。



●そんな関西つながりでもありませんが闇末で2話目。
 相変わらずですが、のってるときの真壁の執筆速度は速いw


 

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 [02]
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 意識を手放してなお泣き止まない、都筑の頬にそっと触れて目尻に唇を落とした。
「いけませんね都筑さん。そんな風に泣かれると、貴方が彼を諦めるほど愛して差し上げたくなってしまう」
 付けられた傷を裏切りととらえ、己を責める。その悲しげな寝顔に愛しさが湧く。自分はやはり、何処かが――いや何かか壊れているのだろうと認識して邑輝は自嘲する。
「他の死神達も訝しんで動き出したようですよ。流石に二日も連絡が取れない状態が続いては怪しまれても仕方がないのでしょうが」
 認識されていなくとも、感覚には刻まれているはずの言葉。
 囁いて、少しずつそのココロまで蝕んでいけば良い。
「ねえ都筑さん、貴方は…このことがあの人に知れた時どうするんですか?」
 悔しいが、確かにあの秘書は都筑に癒しを与えてやれる存在ではあるのだろう。
 けれど、都筑が抱えている根深い痛みには気付いていない。そこまでを癒してはやれないのだ。傷を舐め合うことも出来ない。
「あの人が拒絶したら? あの人が貴方を詰って、責めたら? 貴方はまた一つ傷を背負うことになる」
 唇に触れるだけの口付けを与え耳元で甘く紡ぐ。
「もし許したとしても滑稽ですね。見える傷しか癒せず、それで貴方を救えると信じているのでしょうから」
 ゆっくりと上半身を抱え起こし、慈しむように抱き締めた。
「貴方が生まれ持った闇を知らない――理解できないということは、つまりそういうことなんですよ都筑さん」
 これは、互いにしか解らない痛み。互いにしか解らない傷痕。
 だからこそ惹かれ、拒めない。
「でも、私ならそのままの貴方を受け入れて、貴方の抱えている闇も、その傷の痛みも、背負ったものも解ってあげられますよ」
 驕りではない。
 体を重ねたことで都筑も感じ取ったはずだ。
「お待ちしていますよ。――早く、私の元へいらっしゃい」
 少し薄くなった刻印の反対側。
 襟で、隠れるぎりぎりのところに口付けの痕を刻む。
「これに気付いた時の、秘書殿の顔を拝見できないのが残念ですが」
 さあ、参りましょう。
 都筑を抱え上げて空間を移動する。
 長崎は特別な場所だ。
 都筑と接触するために初めて行動を起こした場所。
「この日の記念に、思い出の場所にしましょう。貴方と対極の神が鎮座するあの場所へ――」
 平日の昼間、教会は閑散としている。
 観光名所というわけでもないそこは開放されてはいるものの、職員の姿さえ見当たらない。
「誰が探しに来るのか…楽しみですね」
 長椅子に、そっと都筑を下ろした。
 意識はまだ、戻っていない。
「名残惜しいですが暫しお別れです」
 都筑を残し、邑輝は堂々と出入り口の扉へと向かう。
「さようなら都筑さん」
 肩越しに振り返り、唇の端に皮肉な笑みを湛えて邑輝は紡ぐ。

「貴方にも、神の御加護があらんことを」

 靴音が、高い天井に吸い込まれて消えた。
 そして邑輝の姿が長崎の街に消える。
 異教の神の住処に置き去られた死神は、負った傷の痛みから目を逸らすようにまだ深い眠りの中にあった。


 to be continued.....  
 
 
  

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