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真壁華夜がその日・その時感じたことや考えたことの整理或いは備忘録的に使われることもあれば萌えメモとして使われることもあるし、日常の愚痴をこぼしていることもあるかと思います。基本的に偏屈な管理人sが綴っているのでその辺を許容できる人向け。反感買いそうなものは裏日記に書くようにしています。
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2011/03/20 (Sun) 05:10:57


●今日はこれでうちどめ。
 添える台詞を探して漫画をつい読み耽るというお約束をたどっています(^^;)

 これは、商業BLはあまり好んで読まない真壁が好んで読むレアな作家さんのひとりの作品『最果ての恋』から。タイトルも綺麗だと思う。

 益田に言ってあげりゃいいよ。
 榎さんのことでぐるぐるして自己嫌悪に陥ってるところに、さらっと。
 そんで益田はまぁ多分ますます自己嫌悪に陥るんだろうけれど。
 それを口にしようとする唇を塞いで、

「だから、そういう益田君を慰めたいって僕の思いに甘える益田君は間違ってないし、僕が唆してるんですから気にしなくていいんですよ」

 って、云ってあげてほしい。 

「何で、感情って自由にならないんですかね」
 俯き呟いたその表情は、前髪に隠れて見えなかった。
「結果が判ってて、迷惑になることも解ってて、諦観れば済む話のはずなのに――本当に、僕はバカでオロカで間違ってばかりだ」
「益田君……」
 そうして口にされる自虐の言葉を止めたいと願うのは傲慢だろうかと鳥口は考える。
「なら僕も間違ってばかりですな」
 苦笑して紡ぐ。
 俯く彼に伸ばした手で、そのまま頬に触れ唇を奪った。
「益田君は優しいから、僕がこういう真似すると後でまた自分を責めると知りながら、それでも――放って置けなくて、束の間の慰めでも触れたい衝動を抑えられない」
 僕の方が性質が悪いかもしれないすね。
 努めて、明るく口にする。
「……狡いよ」
「師匠の専売じゃないってことですな」
「……卑怯だ」
「益田君の専売じゃないってことです」
「…………」
「良いって、何度云っても伝わらないんすね」
 抱き締める。
 人通りのない夜の街。
 擦れ違うのは冷たい夜を駆ける北風ばかり。
「――帰りましょう?」
「甘えたくなること云わんで下さい」
「そうさせるのが狙いなんで」
「……君、矢っ張り…良い性格してるよね」
 笑って応えて冷たい手を引いて歩いた。
 同じ目的地への帰路を、二人で。



 ……なんてね。
 



 

 

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