カレンダー
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
生存確認用写メ日記
▲画面クリックで別窓表示。
こちらにもコメント機能があるので気になる写メには是非横レス入れてやって下さい。
最新記事
(08/05)
(04/26)
(02/17)
(12/27)
(08/04)
[ リラックマ ]
カテゴリー
リンク
ブログ内検索
アクセス解析
アフィリエイト
忍者アナライズ
真壁華夜がその日・その時感じたことや考えたことの整理或いは備忘録的に使われることもあれば萌えメモとして使われることもあるし、日常の愚痴をこぼしていることもあるかと思います。基本的に偏屈な管理人sが綴っているのでその辺を許容できる人向け。反感買いそうなものは裏日記に書くようにしています。
2010/05/29 (Sat)
00:45:51
鬱蒼と木木の生い茂る、武蔵野の森の奥深く。
帝国陸軍が極秘裏に設立した、研究所の一つが其処にある。
使い走りにされるのは末端の宿命。
或る資料を受け取るため、郷嶋はその日遥遥この帝国陸軍第十二研究所まで遣って来た。
その道中。
「――…何だ?」
ふと視線を投げた先、目に付いたのは遺失物らしい長方形の物体。
距離が縮まるとそれが帳面の類であることが判った。
「こんなことを態態書くとは無用心だな」
表紙には『極秘』の文字。
偸閑に不審なシロモノでもある。
「機密事項であることを宣言しておいて、拾われた時に相手が中を改めないとでも思っているならお笑い種だな。それにしても何でこの表紙はこんな色してやがるんだ……?」
赤に属する色ならば、日の丸を意識してのことだと察することも出来る。
しかしこれはそういった、赤や朱や深紅といった色よりもっとくすんでいる。それらの色が褪せたのとも違うようだ。
頭の中で何か嫌なものと一瞬繋がったような気もするが、明瞭としたカタチにならない。
「無用心だな、まったく」
この道を通る人間は限られている。向かう先に届けておけばとりあえず問題無いはずだ。
郷嶋は一つ溜息を吐いて遺失物を回収すると、そのまま暫く歩き続けて目的地――帝国陸軍第十二研究所に辿り着いた。
相変わらず、建物に対して人の気配が稀薄な場所だ。
低く呻る機械音に耳が奇妙しくなってくる。
慣れた足取りで階を上り、とりあえず――二階で面識の或る人間を探した。二階に着くと機械音は少しだけマシになる。慣れてしまうのかもしれないし、階が違う所為で音が気にならないくらいの大きさになってるのかもしれないがどちらなのか未だに判らない。
物音一つ聞こえて来ないこの場所で、自身の跫はやけに響いた。
耳聡いあの男がそれに気付くことを期待して、彼はある部屋に足を向ける。
ドアが軋む音が跫に混じって聞こえて来た。
「……君か」
自分の姿を認めるなり、無遠慮に迷惑そうな顔をする。
「相変わらず今日も仏頂面だな、あんた」
「何の用だい?」
「山辺さんの使い走りさ。例の資料をもらって来いってな」
「それなら美馬坂さんのところに行ってくれないか。僕は預かっていない」
「後は――これだ」
脇に抱えていた遺失物を手に持ち直して見せた。
「来る途中で拾ったんだが…どうせ此処の関係者のものだろう?」
そう云うと、常に不機嫌な顔をしているその男の表情が更に渋面になった。
「君は…まったく」
呆れたと云わんばかりの声で言葉を濁す。
「何だよ」
「そんなものを態態拾って届けるなんて酔狂としか云いようが無い」
「――如何いう意味だ」
「人が好いにも程があるよ」
溜息を吐いて、引っ手繰るように差し出した帳面を郷嶋から奪うと表紙の一点を指で叩いて視線を求めた。
「こんなに判りやすい遺失物もないと思うんだが」
指先を注視してみると、そこに。
「気付くかよ、そんなもの」
「気付かない方が如何かしているよ」
指先には黒い六芒星。そしてその中心には『堂』の文字。
「呆れてものが云えないね」
「一体あの人は何を考えてるんだ?」
「下らないことだろうね、きっと」
云いながら、極秘と書かれたその帳面を躊躇無く開いて目を通した。
「君以上に呆れてものが云えない代物だな」
不愉快そうにまた新しい溜息を重ねた男の手元を郷嶋も覗き込む。
ざっと目を通して郷嶋は、その男の言葉の正しさを知ることとなった。
<続>
帝国陸軍が極秘裏に設立した、研究所の一つが其処にある。
使い走りにされるのは末端の宿命。
或る資料を受け取るため、郷嶋はその日遥遥この帝国陸軍第十二研究所まで遣って来た。
その道中。
「――…何だ?」
ふと視線を投げた先、目に付いたのは遺失物らしい長方形の物体。
距離が縮まるとそれが帳面の類であることが判った。
「こんなことを態態書くとは無用心だな」
表紙には『極秘』の文字。
偸閑に不審なシロモノでもある。
「機密事項であることを宣言しておいて、拾われた時に相手が中を改めないとでも思っているならお笑い種だな。それにしても何でこの表紙はこんな色してやがるんだ……?」
赤に属する色ならば、日の丸を意識してのことだと察することも出来る。
しかしこれはそういった、赤や朱や深紅といった色よりもっとくすんでいる。それらの色が褪せたのとも違うようだ。
頭の中で何か嫌なものと一瞬繋がったような気もするが、明瞭としたカタチにならない。
「無用心だな、まったく」
この道を通る人間は限られている。向かう先に届けておけばとりあえず問題無いはずだ。
郷嶋は一つ溜息を吐いて遺失物を回収すると、そのまま暫く歩き続けて目的地――帝国陸軍第十二研究所に辿り着いた。
相変わらず、建物に対して人の気配が稀薄な場所だ。
低く呻る機械音に耳が奇妙しくなってくる。
慣れた足取りで階を上り、とりあえず――二階で面識の或る人間を探した。二階に着くと機械音は少しだけマシになる。慣れてしまうのかもしれないし、階が違う所為で音が気にならないくらいの大きさになってるのかもしれないがどちらなのか未だに判らない。
物音一つ聞こえて来ないこの場所で、自身の跫はやけに響いた。
耳聡いあの男がそれに気付くことを期待して、彼はある部屋に足を向ける。
ドアが軋む音が跫に混じって聞こえて来た。
「……君か」
自分の姿を認めるなり、無遠慮に迷惑そうな顔をする。
「相変わらず今日も仏頂面だな、あんた」
「何の用だい?」
「山辺さんの使い走りさ。例の資料をもらって来いってな」
「それなら美馬坂さんのところに行ってくれないか。僕は預かっていない」
「後は――これだ」
脇に抱えていた遺失物を手に持ち直して見せた。
「来る途中で拾ったんだが…どうせ此処の関係者のものだろう?」
そう云うと、常に不機嫌な顔をしているその男の表情が更に渋面になった。
「君は…まったく」
呆れたと云わんばかりの声で言葉を濁す。
「何だよ」
「そんなものを態態拾って届けるなんて酔狂としか云いようが無い」
「――如何いう意味だ」
「人が好いにも程があるよ」
溜息を吐いて、引っ手繰るように差し出した帳面を郷嶋から奪うと表紙の一点を指で叩いて視線を求めた。
「こんなに判りやすい遺失物もないと思うんだが」
指先を注視してみると、そこに。
「気付くかよ、そんなもの」
「気付かない方が如何かしているよ」
指先には黒い六芒星。そしてその中心には『堂』の文字。
「呆れてものが云えないね」
「一体あの人は何を考えてるんだ?」
「下らないことだろうね、きっと」
云いながら、極秘と書かれたその帳面を躊躇無く開いて目を通した。
「君以上に呆れてものが云えない代物だな」
不愉快そうにまた新しい溜息を重ねた男の手元を郷嶋も覗き込む。
ざっと目を通して郷嶋は、その男の言葉の正しさを知ることとなった。
<続>
PR
2010/05/29 (Sat)
00:44:03
幾度も幾度も繰り返されて日常として確立された時間。それをなぞるように今日も、薔薇十字探偵社の一日は始まった。
探偵助手の益田が出勤してくる前に秘書兼給仕役の和寅は自分の朝食を済ませ、社内の掃除を終えて小休止。お茶を啜っていると程なくして益田が現れる。そして調査の報告書の作成などの事務作業をしながら世間話に花を咲かせ、午前中を遣り過ごす。
いつも通りの午前だった。
いつも通りの午前のはず――だった。
お茶を淹れ直すため和寅が炊事場に下ったのを見送って、益田はひとつ欠伸をこぼし伸びをする。
いつも通りの午前が壊されたのはその矢先のことだった。
「……お客さんかな?」
ドア越しに靴音が微かに聞こえてきた。
そそくさとテーブルの上を片付けて、客を迎える準備をする。
カラン。
ドアベルが軽やかな音を立てた。
「いらっしゃいま――」
え?
「あの」
目を疑った。
慌てて探偵の私室の方に目を遣り確かめる。益田が出勤してから今の今まで一度もドアは開かなかったはずだ。
それなのに。
「え、え……」
言葉が出ない。
そんな――そんな馬鹿な話はないだろう。
外泊をして今戻って来た?
いや、それならそうと和寅が云うはずだ。ついさっきまで世間話をしていたのだし。
「榎木津さん、な…な、中に」
和寅に黙れていた?
いやそれもないだろう。
では。
「中に、いたんじゃないんですか?」
その問いに、榎木津は少し驚いたような顔をして、
「ん? あぁ…違う。えーと、君は…益田君、だったかな?」
と、恐ろしい科白を返してきた。
血の気が引くのが自分でも判る。
人の名前を悉くいい加減に呼ぶ榎木津が、正しく名前を呼んだ上敬称まで付けるなんて尋常ではない。何かそんな――そんなにひどく怒らせるようなことを自分はしてしまったのだろうか。
必死に思い出そうとしてみるが、困ったことに心当たりがまるで見当たらない。というかそもそも榎木津の怒りのツボが理解出来ない。そのため何が気に障ったのか、考え出したらキリがない。
「す…すみません僕が悪かったですすみませんすみません」
「え? 僕…何かされた?」
その問いはしかし、益田の耳には届かない。
「困ったな」
然程困った様子でもなく呟くと、こちらの慌しい様子に気付いてか和寅が戻って来た。
「一体如何したっていうんだ益田君」
「あぁ、丁度良かった」
「へ? せ…先生?! もう起きたんでやすか?」
「違うってば。僕、総一郎だよ」
「え? あ…総一郎様でやしたか。し、失礼しました!」
「ところで――彼奴はまだ寝てるのかな?」
「多分、そうだと思います」
「そう。ありがと」
微笑して口にすると、総一郎はそのまま真っ直ぐ榎木津の私室に這入っていった。
ガチャッ
ドアが軋み、小さな音を立てて閉まる。
それにやっと我に返った益田は暫し呆然と探偵の私室を眺めていた。
「あれ? 和寅さん?」
そしてやっと和寅に気付く。
「益田君、わたしが戻って来たのにも気付いてなかったんですかい?」
「はぁ…すみません。今気付きました」
「まったく、君もそそっかしいなぁ」
「な…何がですよ。普通慌てますよそんな――って、あれ? 榎木津さんは?」
「まったく、君もそそっかしいなぁ。確かにうちの先生と総一郎様はお付き合いの長いあっしも間違えるほどよく似ていらっしゃいますがね」
「だから、僕あたりじゃ間違えて当然じゃないですか」
云い返して、気付く。真逆――。
「さっきのは総一郎様だ。全く、お話も聞かずに勘違いして醜態を晒すなんて」
小馬鹿にしたように溜息を吐いて肩を竦め、脱力してその場にしゃがみこんだ益田を少し哀れむような目で見下ろすと。
「とにかく、お茶を淹れ直すから少し落ち着いたらいい。総一郎様がいらしたんじゃ我我はお邪魔かもしれないからね」
そう云って和寅がまた炊事場に引き上げる跫を、探偵の私室のドア越しに聞いて――総一郎は苦笑し弟の眠るベッドの傍らに腰を下ろした。
手を伸ばし、甲で頬を軽く叩く。
「礼二郎、起きなさい」
声を掛けてみたものの、起きる気配は一向にない。
「矢っ張り、この程度じゃ無理か」
却説、如何しようか。
考えて、総一郎は弟の顳を親指と人差し指で挟み、ぐっと指先に力を込めた。
一、二、三、四……
五を、数えたところで手を払い除けられる。
「――…誰だ」
いつもよりも低い声。寝起きなので露骨に不機嫌なのは予想の範囲内のこと。
「やっと、起きたね」
秀麗な笑みで「おはよう」と付け足す。
すると礼二郎はますます不機嫌な顔をして、
「何で、お前が此処にいるのだ」
と、何時もより少し低い声で尋ねてきた。
「支度、五分で済ませてね」
「だから、いきなり何なのだ。それよりもまず僕の質問に答えろ」
半身を起こしてベッド脇に腰掛けている兄を睨む。
「えーと」
中禅寺とはまた違った意味でまどろっこしい会話になる兄に、寝ているところを邪魔された不機嫌さも手伝って口調がきつくなった。
「母さんがね、この前…ものもらいを患って。眼科――お前が定期健診を受けている所で診ていただいたんだけど。その時、お前のことを尋ねたら…最近、来てないって云われたらしくて。心配してね。電話とか、云うだけだと…お前、返事だけになるだろうからって。連れて行ってくれって、母さんに頼まれたわけ」
「悪くなっているわけではないのだから問題ないだろ」
「うん、でも――実際にそうかは判らないだろう?」
よく似た顔で微笑って問い掛ける兄を睨んでみたものの、矢張り効果はない。
「……目は、もうハハの所為ではない」
子供の頃から慥かに視力は弱かったし、生まれ付いてのものだったから母親が気に病んでいたことも知っている。しかし――それが悪化したのはあの戦争で照明弾をまともに食らってしまったからであって、現在左目の視力がほとんどないのはもう母親の責任ではない。
「それでも、だよ。心配してる」
「困るようなことになったら云われなくても行くよ」
「強情だなぁ、お前は」
可笑しそうに微笑って、宥めるように兄は言葉を継ぐ。
「片方が、極端に悪い場合…それを補うべく、もう片方に余計な負荷がかかるのは解るね?」
「だから何だ」
「まだ見えているその右目の視力だって、気を付けていないと…視力が落ちてしまうかもしれないだろう? そうなる前に、出来るだけ長く――せめて現状維持を、出来ればささやかでも改善を、するための努力はしなければ」
返す言葉を探して礼二郎は沈黙で答えた。
これまでも、風邪などで高熱に浮かされている時やその後、一時的に視力を失ったこともある。その時は――見えないくせに例のモノは視えて、それが煩わしくて。その状態がずっと続くことになったらなんて想像もしたくない事態ではあった。
「お前は、見えなくて困ることもあまりないかもしれないけど――それでも、見えるから判ることも、解ることもあるだろう?」
「…………」
「今はね、遠くの何時か…くらいの時間に思ってるかもしれないけど。本当に遠くなのかって保証もないし」
何時もの穏やかな表情に、少しだけ憂いの色を混ぜて総一郎は優しく諭すように沈黙する。
云い返せる言葉もなくて礼二郎は一つ小さな溜息を吐いた。
「まったく、何でこう京極といいソウといい、まわりくどい説明が好きなのだ」
「そう?」
「行けばいいのだろう? 支度をするから五分くらい其処で待っていろ」
「うん、それでいいよ」
ベッドから抜け出して、適当に服を選んで着替えを済ませる。
部屋から出て、応接スペースで妙に小さくなっておとなしい探偵助手と和寅を一瞥して洗面所に向かい、洗顔して身形を整え鏡に映った自分を見た。
鏡面に映し出された左目に触れる。
この目が、遠くの何時か見えなくなることもないとは云い切れない。もし、そうなったら――それは、嘘吐きな古書肆の強がりを見逃すことに繋がるのかもしれない。そうして重ねた強がりに縛られて、古書肆はそれを自分が負うべき咎と諦めて、痛みを全て自分独りで抱えて生きることになるのではないかと危ぶまれた。
見えなくなることよりも、そんな事態の方が余程堪える。
部屋に戻り、相変わらずベッド脇に腰掛けて自分が戻って来るのを待っていた兄を「行くぞ」と急かした。
何かに気付いたように、兄は微苦笑して立ち上がりゆっくりと歩み寄って来る。
「ちょっと、脅かし過ぎたかな」
頬に手を滑らせて、親指でゆっくりと――左目の周りをまるくなぞった。
「皆、心配しているよ」
「……知っている」
「中禅寺君も」
突然口にされた名前に、礼二郎の心臓がドクンと跳ねる。
「何で彼奴の名前が出てくる」
「似てるから、解るのかな。――あ、僕とお前じゃなくて、お前と中禅寺君が…ね」
「似てる?」
「うん。お前も彼も――抱えてるものが似てるかなって、思ったんだけど」
だから、ソウは侮れない。
口にはせずに毒吐いて溜息を吐き、手を払い除けてドアに足を向ける。
「ソウの戯言に付き合うほど僕は暇じゃない。早くしろ」
「はいはい」
兄は気にした様子もなく、ドアを開け先に部屋を出た弟を追うように部屋を後にした。
「ちょっと、礼二郎を借りるよ」
応接スペースでまだ小さくなっている益田と和寅に声を掛けて、無言でさっさと事務所を後にし階段を下りていく弟を、ゆっくりとした足取りで追いかけた。
明り取りの窓から差し込む光は薄く、二人分の跫が不揃いに刻まれていく。
仮令これが悪足掻きでも、遠くの何時かが何時までも訪れぬようにと願う。
「遅い! 僕を叩き起こしておいて僕を待たせるなッ」
ぼんやりと思い遣っていると、下から礼二郎の急かす声が聞こえてきた。
「今行くよ」
苦笑して、足を速めて階段を下りる。
妙なところで律儀な弟は、急かした場所で兄が追い付くのを待っていた。
「帰り、この前見つけた洋菓子店に寄ろうか」
「僕は焼菓子とかスポンジケーキの類には興味なんかないぞ」
「偶には、お茶菓子くらい持って行きなさい」
明確な行き先など口にしてもいないのに、その笑顔は明らかに――特定の場所を示していた。
何処まで気付かれているのか計れず礼二郎は口を閉ざす。
そんな弟を揶揄うでもなく追い越して、総一郎は先を行く。
二人分の跫が、今度は重なって階段室に消えていった。
備考>これは…いつだろう。昨年の6月のシティだったかな。前日保護者会の打ち上げで、3時半まで飲んでて帰宅して2時間しか寝てない中行って、その日も飲んで帰ってきた。
幾度も幾度も繰り返されて日常として確立された時間。それをなぞるように今日も、薔薇十字探偵社の一日は始まった。
探偵助手の益田が出勤してくる前に秘書兼給仕役の和寅は自分の朝食を済ませ、社内の掃除を終えて小休止。お茶を啜っていると程なくして益田が現れる。そして調査の報告書の作成などの事務作業をしながら世間話に花を咲かせ、午前中を遣り過ごす。
いつも通りの午前だった。
いつも通りの午前のはず――だった。
お茶を淹れ直すため和寅が炊事場に下ったのを見送って、益田はひとつ欠伸をこぼし伸びをする。
いつも通りの午前が壊されたのはその矢先のことだった。
「……お客さんかな?」
ドア越しに靴音が微かに聞こえてきた。
そそくさとテーブルの上を片付けて、客を迎える準備をする。
カラン。
ドアベルが軽やかな音を立てた。
「いらっしゃいま――」
え?
「あの」
目を疑った。
慌てて探偵の私室の方に目を遣り確かめる。益田が出勤してから今の今まで一度もドアは開かなかったはずだ。
それなのに。
「え、え……」
言葉が出ない。
そんな――そんな馬鹿な話はないだろう。
外泊をして今戻って来た?
いや、それならそうと和寅が云うはずだ。ついさっきまで世間話をしていたのだし。
「榎木津さん、な…な、中に」
和寅に黙れていた?
いやそれもないだろう。
では。
「中に、いたんじゃないんですか?」
その問いに、榎木津は少し驚いたような顔をして、
「ん? あぁ…違う。えーと、君は…益田君、だったかな?」
と、恐ろしい科白を返してきた。
血の気が引くのが自分でも判る。
人の名前を悉くいい加減に呼ぶ榎木津が、正しく名前を呼んだ上敬称まで付けるなんて尋常ではない。何かそんな――そんなにひどく怒らせるようなことを自分はしてしまったのだろうか。
必死に思い出そうとしてみるが、困ったことに心当たりがまるで見当たらない。というかそもそも榎木津の怒りのツボが理解出来ない。そのため何が気に障ったのか、考え出したらキリがない。
「す…すみません僕が悪かったですすみませんすみません」
「え? 僕…何かされた?」
その問いはしかし、益田の耳には届かない。
「困ったな」
然程困った様子でもなく呟くと、こちらの慌しい様子に気付いてか和寅が戻って来た。
「一体如何したっていうんだ益田君」
「あぁ、丁度良かった」
「へ? せ…先生?! もう起きたんでやすか?」
「違うってば。僕、総一郎だよ」
「え? あ…総一郎様でやしたか。し、失礼しました!」
「ところで――彼奴はまだ寝てるのかな?」
「多分、そうだと思います」
「そう。ありがと」
微笑して口にすると、総一郎はそのまま真っ直ぐ榎木津の私室に這入っていった。
ガチャッ
ドアが軋み、小さな音を立てて閉まる。
それにやっと我に返った益田は暫し呆然と探偵の私室を眺めていた。
「あれ? 和寅さん?」
そしてやっと和寅に気付く。
「益田君、わたしが戻って来たのにも気付いてなかったんですかい?」
「はぁ…すみません。今気付きました」
「まったく、君もそそっかしいなぁ」
「な…何がですよ。普通慌てますよそんな――って、あれ? 榎木津さんは?」
「まったく、君もそそっかしいなぁ。確かにうちの先生と総一郎様はお付き合いの長いあっしも間違えるほどよく似ていらっしゃいますがね」
「だから、僕あたりじゃ間違えて当然じゃないですか」
云い返して、気付く。真逆――。
「さっきのは総一郎様だ。全く、お話も聞かずに勘違いして醜態を晒すなんて」
小馬鹿にしたように溜息を吐いて肩を竦め、脱力してその場にしゃがみこんだ益田を少し哀れむような目で見下ろすと。
「とにかく、お茶を淹れ直すから少し落ち着いたらいい。総一郎様がいらしたんじゃ我我はお邪魔かもしれないからね」
そう云って和寅がまた炊事場に引き上げる跫を、探偵の私室のドア越しに聞いて――総一郎は苦笑し弟の眠るベッドの傍らに腰を下ろした。
手を伸ばし、甲で頬を軽く叩く。
「礼二郎、起きなさい」
声を掛けてみたものの、起きる気配は一向にない。
「矢っ張り、この程度じゃ無理か」
却説、如何しようか。
考えて、総一郎は弟の顳を親指と人差し指で挟み、ぐっと指先に力を込めた。
一、二、三、四……
五を、数えたところで手を払い除けられる。
「――…誰だ」
いつもよりも低い声。寝起きなので露骨に不機嫌なのは予想の範囲内のこと。
「やっと、起きたね」
秀麗な笑みで「おはよう」と付け足す。
すると礼二郎はますます不機嫌な顔をして、
「何で、お前が此処にいるのだ」
と、何時もより少し低い声で尋ねてきた。
「支度、五分で済ませてね」
「だから、いきなり何なのだ。それよりもまず僕の質問に答えろ」
半身を起こしてベッド脇に腰掛けている兄を睨む。
「えーと」
中禅寺とはまた違った意味でまどろっこしい会話になる兄に、寝ているところを邪魔された不機嫌さも手伝って口調がきつくなった。
「母さんがね、この前…ものもらいを患って。眼科――お前が定期健診を受けている所で診ていただいたんだけど。その時、お前のことを尋ねたら…最近、来てないって云われたらしくて。心配してね。電話とか、云うだけだと…お前、返事だけになるだろうからって。連れて行ってくれって、母さんに頼まれたわけ」
「悪くなっているわけではないのだから問題ないだろ」
「うん、でも――実際にそうかは判らないだろう?」
よく似た顔で微笑って問い掛ける兄を睨んでみたものの、矢張り効果はない。
「……目は、もうハハの所為ではない」
子供の頃から慥かに視力は弱かったし、生まれ付いてのものだったから母親が気に病んでいたことも知っている。しかし――それが悪化したのはあの戦争で照明弾をまともに食らってしまったからであって、現在左目の視力がほとんどないのはもう母親の責任ではない。
「それでも、だよ。心配してる」
「困るようなことになったら云われなくても行くよ」
「強情だなぁ、お前は」
可笑しそうに微笑って、宥めるように兄は言葉を継ぐ。
「片方が、極端に悪い場合…それを補うべく、もう片方に余計な負荷がかかるのは解るね?」
「だから何だ」
「まだ見えているその右目の視力だって、気を付けていないと…視力が落ちてしまうかもしれないだろう? そうなる前に、出来るだけ長く――せめて現状維持を、出来ればささやかでも改善を、するための努力はしなければ」
返す言葉を探して礼二郎は沈黙で答えた。
これまでも、風邪などで高熱に浮かされている時やその後、一時的に視力を失ったこともある。その時は――見えないくせに例のモノは視えて、それが煩わしくて。その状態がずっと続くことになったらなんて想像もしたくない事態ではあった。
「お前は、見えなくて困ることもあまりないかもしれないけど――それでも、見えるから判ることも、解ることもあるだろう?」
「…………」
「今はね、遠くの何時か…くらいの時間に思ってるかもしれないけど。本当に遠くなのかって保証もないし」
何時もの穏やかな表情に、少しだけ憂いの色を混ぜて総一郎は優しく諭すように沈黙する。
云い返せる言葉もなくて礼二郎は一つ小さな溜息を吐いた。
「まったく、何でこう京極といいソウといい、まわりくどい説明が好きなのだ」
「そう?」
「行けばいいのだろう? 支度をするから五分くらい其処で待っていろ」
「うん、それでいいよ」
ベッドから抜け出して、適当に服を選んで着替えを済ませる。
部屋から出て、応接スペースで妙に小さくなっておとなしい探偵助手と和寅を一瞥して洗面所に向かい、洗顔して身形を整え鏡に映った自分を見た。
鏡面に映し出された左目に触れる。
この目が、遠くの何時か見えなくなることもないとは云い切れない。もし、そうなったら――それは、嘘吐きな古書肆の強がりを見逃すことに繋がるのかもしれない。そうして重ねた強がりに縛られて、古書肆はそれを自分が負うべき咎と諦めて、痛みを全て自分独りで抱えて生きることになるのではないかと危ぶまれた。
見えなくなることよりも、そんな事態の方が余程堪える。
部屋に戻り、相変わらずベッド脇に腰掛けて自分が戻って来るのを待っていた兄を「行くぞ」と急かした。
何かに気付いたように、兄は微苦笑して立ち上がりゆっくりと歩み寄って来る。
「ちょっと、脅かし過ぎたかな」
頬に手を滑らせて、親指でゆっくりと――左目の周りをまるくなぞった。
「皆、心配しているよ」
「……知っている」
「中禅寺君も」
突然口にされた名前に、礼二郎の心臓がドクンと跳ねる。
「何で彼奴の名前が出てくる」
「似てるから、解るのかな。――あ、僕とお前じゃなくて、お前と中禅寺君が…ね」
「似てる?」
「うん。お前も彼も――抱えてるものが似てるかなって、思ったんだけど」
だから、ソウは侮れない。
口にはせずに毒吐いて溜息を吐き、手を払い除けてドアに足を向ける。
「ソウの戯言に付き合うほど僕は暇じゃない。早くしろ」
「はいはい」
兄は気にした様子もなく、ドアを開け先に部屋を出た弟を追うように部屋を後にした。
「ちょっと、礼二郎を借りるよ」
応接スペースでまだ小さくなっている益田と和寅に声を掛けて、無言でさっさと事務所を後にし階段を下りていく弟を、ゆっくりとした足取りで追いかけた。
明り取りの窓から差し込む光は薄く、二人分の跫が不揃いに刻まれていく。
仮令これが悪足掻きでも、遠くの何時かが何時までも訪れぬようにと願う。
「遅い! 僕を叩き起こしておいて僕を待たせるなッ」
ぼんやりと思い遣っていると、下から礼二郎の急かす声が聞こえてきた。
「今行くよ」
苦笑して、足を速めて階段を下りる。
妙なところで律儀な弟は、急かした場所で兄が追い付くのを待っていた。
「帰り、この前見つけた洋菓子店に寄ろうか」
「僕は焼菓子とかスポンジケーキの類には興味なんかないぞ」
「偶には、お茶菓子くらい持って行きなさい」
明確な行き先など口にしてもいないのに、その笑顔は明らかに――特定の場所を示していた。
何処まで気付かれているのか計れず礼二郎は口を閉ざす。
そんな弟を揶揄うでもなく追い越して、総一郎は先を行く。
二人分の跫が、今度は重なって階段室に消えていった。
備考>これは…いつだろう。昨年の6月のシティだったかな。前日保護者会の打ち上げで、3時半まで飲んでて帰宅して2時間しか寝てない中行って、その日も飲んで帰ってきた。
2010/05/29 (Sat)
00:39:41
●凍結前にログ下ろししておこうと思ったら、txtデータ入れてたFDを紛失してしまい阻まれました。
あれ? おかしいなぁ……。
フラッシュメモリに保存しておいた、先のプチオンリの無配本の原稿しかないぞこれ…待て。
『遠くの何時か』とか『ベタだけど有り得ない』とか『探していると云えなくて』とか軒並みデータがない。いや製本用のデータは残ってるけどこれは製本するときにしか使いたくないので――って言ってたら出てきた。
――ってことで凍結前に怒涛のログ下ろしいきます!
あれ? おかしいなぁ……。
フラッシュメモリに保存しておいた、先のプチオンリの無配本の原稿しかないぞこれ…待て。
『遠くの何時か』とか『ベタだけど有り得ない』とか『探していると云えなくて』とか軒並みデータがない。いや製本用のデータは残ってるけどこれは製本するときにしか使いたくないので――って言ってたら出てきた。
――ってことで凍結前に怒涛のログ下ろしいきます!
2010/05/20 (Thu)
23:59:37
2010/05/20 (Thu)
23:47:51
●後はもう好き放題モード(笑)
でもまずといいかげん青益だね…どんだけキリリク待たすんだよっていうさ。
とりあえず…親分と貴族とくるん兄弟のネタがカタチにできないものか試行錯誤してみたい。
こう、ネタってやっぱり小説向き漫画向きってあると思うのね。
いや真壁のスキルに左右されている部分がだいぶあるのは知っていてよ!
今回のはどっちかっつーと絵向きだと思うんだが、真壁の残念な画力で何処までどうにかなるかはわからなすぎる。
あ゛ー…でもアーサのネタの枢軸組もやりたいなぁ。
●仕事のイベントによる立替額が7000円近くいった件。
これに更に明日のセミナの交通費で10000から立替とか鬼ぃーっっ!!!
明日は6時起きかorz
まぁ、電車で寝るからいいけどさ…その後太田まで行って授業とかほんと嫌んなるわー。
来月の給料はぬか喜びだな…自分で立て替えてた分多く入るだけっていうね。
●これから明日のお弁当の準備して風呂入って洗濯して寝るしかないな…うん。
あぁーっ…落描きしたいけど時間がないっ……!
あとあちこち連絡が滞っているのでそれも連絡しなきゃ……。
●最近デフォで使ってるメルアドが迷惑メール多すぎて受信時にフィルタかけてはじいてるんですがそれがはじかなくていいものはDL時に削除してくれちゃったりで見はぐったりしてしまうorz
特にヤフメル使ってる方だと、迷惑メルの送信元率が高いんで携帯の着信通知もカットしてるんで届いたことにすら気付かなかったりします……。
もし「とどいねんじゃね?」という気がする方がいらっしゃいましたらお手数ですがぐーぐるさまのあどれす(ハルヤ.マカベ@gamil.com(カタカナはローマ字で))に再送いただければ幸いです。
1ヶ月単位でお返事が滞っていたりする場合とか…その可能性が大です。
●今日も拍手やらありがとうございました!
でもまずといいかげん青益だね…どんだけキリリク待たすんだよっていうさ。
とりあえず…親分と貴族とくるん兄弟のネタがカタチにできないものか試行錯誤してみたい。
こう、ネタってやっぱり小説向き漫画向きってあると思うのね。
いや真壁のスキルに左右されている部分がだいぶあるのは知っていてよ!
今回のはどっちかっつーと絵向きだと思うんだが、真壁の残念な画力で何処までどうにかなるかはわからなすぎる。
あ゛ー…でもアーサのネタの枢軸組もやりたいなぁ。
●仕事のイベントによる立替額が7000円近くいった件。
これに更に明日のセミナの交通費で10000から立替とか鬼ぃーっっ!!!
明日は6時起きかorz
まぁ、電車で寝るからいいけどさ…その後太田まで行って授業とかほんと嫌んなるわー。
来月の給料はぬか喜びだな…自分で立て替えてた分多く入るだけっていうね。
●これから明日のお弁当の準備して風呂入って洗濯して寝るしかないな…うん。
あぁーっ…落描きしたいけど時間がないっ……!
あとあちこち連絡が滞っているのでそれも連絡しなきゃ……。
●最近デフォで使ってるメルアドが迷惑メール多すぎて受信時にフィルタかけてはじいてるんですがそれがはじかなくていいものはDL時に削除してくれちゃったりで見はぐったりしてしまうorz
特にヤフメル使ってる方だと、迷惑メルの送信元率が高いんで携帯の着信通知もカットしてるんで届いたことにすら気付かなかったりします……。
もし「とどいねんじゃね?」という気がする方がいらっしゃいましたらお手数ですがぐーぐるさまのあどれす(ハルヤ.マカベ@gamil.com(カタカナはローマ字で))に再送いただければ幸いです。
1ヶ月単位でお返事が滞っていたりする場合とか…その可能性が大です。
●今日も拍手やらありがとうございました!
2010/05/12 (Wed)
03:33:46
●明日仕事行ったらお休み!
いい加減…明後日は衣替えをするんだぞ!
部屋の片付けとかな……。
結構物を捨てたんだが、まだ片付かないミステリー。
後何を諦めたら片付くんだこの部屋。
●スパコミと世界会議であんだけ投資したのに在庫切れで買えなかったりしたものを通販でゲトしていたりするんですが、いや…うん。どれもこれもアタリで萌え萌えしてます。
しかも今年のスパークは貴族受けプチオンリがあるとかいうのをどっかで見た記憶があるんですが…スパーク超参加したい。というか次のイベントは多分スパークだな。うん。スパークならヘタにも乗り込む気になってくる。
まだ申し込みもしてないですが次も矢張り売り子確保が欠かせないなと思いました。だーれーかー。
●そんでGWも明けたしまじめに転職活動しなきゃなぁと。
うん…もう少しね。条件良いところに転職できねぇかなってね。
一応4月で1年経ってさり気なくちょこっと昇給はされてたんだけど、うん…腐女子するにはお金かかるしさ……。
一人暮らしの家賃は慥かに痛手なんだけど、それは自由の対価なのでまぁ仕方ないと諦めている。京都に行けなくても我慢するぉ…でもいつか行ってやるし。というか転職成功したら祝いに行ってやろうかなとか思っている。
●さてさて。
昨日届いたヘタのドラマCDですが、まったく貴族がけしからんですな。
これ…うまいこと編集してブルストルテでいたずらしたい(^p^)
でも自分ひとりが楽しいことになるので(それなんてひとり楽しすギルってオチだ)、しないけど。
●昨日唐突に郷+中に滾って書き散らかしたものは5分のつもりでしたがのってきちゃったんで結局10分くらい投資してしまった。でも10分でやめた(^p^)
郷中いいよみんなかいたらいいよ。
●それでは本日はこれにてアデュー ノシノシ
いい加減…明後日は衣替えをするんだぞ!
部屋の片付けとかな……。
結構物を捨てたんだが、まだ片付かないミステリー。
後何を諦めたら片付くんだこの部屋。
●スパコミと世界会議であんだけ投資したのに在庫切れで買えなかったりしたものを通販でゲトしていたりするんですが、いや…うん。どれもこれもアタリで萌え萌えしてます。
しかも今年のスパークは貴族受けプチオンリがあるとかいうのをどっかで見た記憶があるんですが…スパーク超参加したい。というか次のイベントは多分スパークだな。うん。スパークならヘタにも乗り込む気になってくる。
まだ申し込みもしてないですが次も矢張り売り子確保が欠かせないなと思いました。だーれーかー。
●そんでGWも明けたしまじめに転職活動しなきゃなぁと。
うん…もう少しね。条件良いところに転職できねぇかなってね。
一応4月で1年経ってさり気なくちょこっと昇給はされてたんだけど、うん…腐女子するにはお金かかるしさ……。
一人暮らしの家賃は慥かに痛手なんだけど、それは自由の対価なのでまぁ仕方ないと諦めている。京都に行けなくても我慢するぉ…でもいつか行ってやるし。というか転職成功したら祝いに行ってやろうかなとか思っている。
●さてさて。
昨日届いたヘタのドラマCDですが、まったく貴族がけしからんですな。
これ…うまいこと編集してブルストルテでいたずらしたい(^p^)
でも自分ひとりが楽しいことになるので(それなんてひとり楽しすギルってオチだ)、しないけど。
●昨日唐突に郷+中に滾って書き散らかしたものは5分のつもりでしたがのってきちゃったんで結局10分くらい投資してしまった。でも10分でやめた(^p^)
郷中いいよみんなかいたらいいよ。
●それでは本日はこれにてアデュー ノシノシ
2010/05/09 (Sun)
16:57:09
●今日和、真壁です。
結局saiさまで作画してます。はい。まぁ、さすがsaiさまです。線画きれいであります。
ぐわっ。
京極キャラ…京極キャラにくらしいのはその髪だっっ……!
なんでどいつもこいつもベタなんだ!
ベタやってもやってもまだ出てくる…ぉぉい。
秋彦も笙くんも大佐もベタなんだよウチは!
白抜きなのって榎木津兄弟と山内さん…くらい?
うぉぉぉ…道のりとおい。
●そんなこんなで今回は、服の影入れとかを手抜きすることにしました。
真壁は影入れのセンスが壊滅的なので、がんばってもがんばらんくても大差ないだろうからもうそこはスルーの方向です。
金髪いいよね金髪。
モノクロで描く分には色塗り要らんもんね……。
結局saiさまで作画してます。はい。まぁ、さすがsaiさまです。線画きれいであります。
ぐわっ。
京極キャラ…京極キャラにくらしいのはその髪だっっ……!
なんでどいつもこいつもベタなんだ!
ベタやってもやってもまだ出てくる…ぉぉい。
秋彦も笙くんも大佐もベタなんだよウチは!
白抜きなのって榎木津兄弟と山内さん…くらい?
うぉぉぉ…道のりとおい。
●そんなこんなで今回は、服の影入れとかを手抜きすることにしました。
真壁は影入れのセンスが壊滅的なので、がんばってもがんばらんくても大差ないだろうからもうそこはスルーの方向です。
金髪いいよね金髪。
モノクロで描く分には色塗り要らんもんね……。
2010/05/08 (Sat)
02:46:34
●えーと描いてて楽しいといえば。
TOP絵の山内さん。配色は某お兄さんですがカッコはなんつーか…改めてみると貴族ちっくだよなぁと。
最近、山内さんにパフスリーブのコート着せるのが好きです。
完全に趣味です。あんま深く考えずに描いてます(^p^)
●ヘタと言えば。
新刊が21日に出るのが今とてもとても楽しみなんですが、メイトって今も前日発売やってんのかな…真壁が大学生だった頃は、メイトって漫画は発売日の前日に入荷されてて早くGet出来たんですよね…出来るなら大宮行くんだけどなぁー…部屋の片付けした際に、収納しきれなくなったので主にツバサとかホリック関係の同人誌をね…処分するかと思い立ったのでありまするよ。そのついでに。交通費は痛いけどね……。
大宮のルミネのテナントでめちゃうまなクロワッサン売ってるお店を見つけたのでそこでまたクロワッサン買ってきたいなぁ。しかもおいしいのに安いの!
あれはシアワセなクロワッサンだった……。
●食べ物つながりで。
先日のスパコミ後にお泊り会の予定があったので、おもてなしにと作った生ハムがうまくてシアワセです。ごめんなさい自画自賛してごめんなさいでもおいしいの……!
毎回、最初の一切れが運試しなんですけどね(食中りの危険的な意味で)。
今回も勝ちました。
材料費は、毎回豚肩肉の大きさに左右されるんですが今回は1000円くらいかなー…まぁ、食道楽ですね。
でも市販の生ハムのあの薄さと、あのまんまじ食えたもんじゃないしょっぱさ考えると安いと思うんですよねぇ。真壁の生ハムは素で食ってもしょっぱくないデスヨ。
ドレッシングも手製だが、これが生ハムにあうんだ!
……ってどこまでも自画自賛ですみません。
こんなことばっかり書いてっから、ブログの印象が何故かみんな「おいしそう」になるんですね(--;)
大体、イベントとかでお会いした方に差し入れ(手製)とかを差し出すとそこにいく。
そんで今回の差し入れにしたパウンドケーキ。
ココナッツとレーズンとシナモンの組み合わせは正義だと思います。改めて確信しました。自分は昨日のブランチにようやっと食ったんですが……。
おいしかった!
まだちょっと残ってるんだーv
●思い出したことひとつ。
そうそうヘタの映画ですよ。新都心のMOVIXにもくるんですねー……。
6/5封切だから…6/10には見に行けるな。うん。
でも一人だなぁ楽しすぎるぜなぷーちゃんになってまう(苦笑)
いや大体一人で見に行くんだけどさ。
お相手が見つからんもんかのう。
●ところで。
今年のコナンの映画はほんと、思い出すとによによしてしまう。
キッドがまじでいいキャラ過ぐる。なにあれ…何なのあれどういうことよ。
もっかい見たいけどなぁ…うーん。
見たいといえばトリックも見たい。
いやあれはどう頑張っても2時間SPのクオリティを抜け出せないと思うんだけど、それでもいいんだー…うん。
あ゛ー…見たい映画がたくさんでによによするねぇ。
TOP絵の山内さん。配色は某お兄さんですがカッコはなんつーか…改めてみると貴族ちっくだよなぁと。
最近、山内さんにパフスリーブのコート着せるのが好きです。
完全に趣味です。あんま深く考えずに描いてます(^p^)
●ヘタと言えば。
新刊が21日に出るのが今とてもとても楽しみなんですが、メイトって今も前日発売やってんのかな…真壁が大学生だった頃は、メイトって漫画は発売日の前日に入荷されてて早くGet出来たんですよね…出来るなら大宮行くんだけどなぁー…部屋の片付けした際に、収納しきれなくなったので主にツバサとかホリック関係の同人誌をね…処分するかと思い立ったのでありまするよ。そのついでに。交通費は痛いけどね……。
大宮のルミネのテナントでめちゃうまなクロワッサン売ってるお店を見つけたのでそこでまたクロワッサン買ってきたいなぁ。しかもおいしいのに安いの!
あれはシアワセなクロワッサンだった……。
●食べ物つながりで。
先日のスパコミ後にお泊り会の予定があったので、おもてなしにと作った生ハムがうまくてシアワセです。ごめんなさい自画自賛してごめんなさいでもおいしいの……!
毎回、最初の一切れが運試しなんですけどね(食中りの危険的な意味で)。
今回も勝ちました。
材料費は、毎回豚肩肉の大きさに左右されるんですが今回は1000円くらいかなー…まぁ、食道楽ですね。
でも市販の生ハムのあの薄さと、あのまんまじ食えたもんじゃないしょっぱさ考えると安いと思うんですよねぇ。真壁の生ハムは素で食ってもしょっぱくないデスヨ。
ドレッシングも手製だが、これが生ハムにあうんだ!
……ってどこまでも自画自賛ですみません。
こんなことばっかり書いてっから、ブログの印象が何故かみんな「おいしそう」になるんですね(--;)
大体、イベントとかでお会いした方に差し入れ(手製)とかを差し出すとそこにいく。
そんで今回の差し入れにしたパウンドケーキ。
ココナッツとレーズンとシナモンの組み合わせは正義だと思います。改めて確信しました。自分は昨日のブランチにようやっと食ったんですが……。
おいしかった!
まだちょっと残ってるんだーv
●思い出したことひとつ。
そうそうヘタの映画ですよ。新都心のMOVIXにもくるんですねー……。
6/5封切だから…6/10には見に行けるな。うん。
でも一人だなぁ楽しすぎるぜなぷーちゃんになってまう(苦笑)
いや大体一人で見に行くんだけどさ。
お相手が見つからんもんかのう。
●ところで。
今年のコナンの映画はほんと、思い出すとによによしてしまう。
キッドがまじでいいキャラ過ぐる。なにあれ…何なのあれどういうことよ。
もっかい見たいけどなぁ…うーん。
見たいといえばトリックも見たい。
いやあれはどう頑張っても2時間SPのクオリティを抜け出せないと思うんだけど、それでもいいんだー…うん。
あ゛ー…見たい映画がたくさんでによによするねぇ。
2010/05/06 (Thu)
15:32:36
●更新ですが無配本がはけたのがいろいろあるのでそれのログ下ろしをしたいと思います。結構ストックあんぞー。
本をお持ちの方もぜひ御覧下さいませ。
サイト用には第1稿を使うので、お手持ちの本とは文が多少違うんですのよ!
本にしたカタチがベストの状態です。
でもそれは縦書きとして読むことを目的としたベストの状態なので、それを横書きに流用するよな真似はしたかないのでしません。
●でもとりあえず今はこのネームをやっつけてしまいたいのでネームに戻ります。
でもサイトにはupしない予定です(ごめん…でもちょっとあんまり茨道過ぎるのと一部の人しか解らんシロモノだからぴくしぶに落っことしておきます)。
●これからカインズ行って茣蓙買って来なきゃ!
そんで余計なもの買ってこないようにしなきゃ(苦笑)
GWに散財した分倹約よ!
冷凍庫整理したらいろいろ…も少しすっきりさせないといけなそうな感じなのでお野菜以外は買わないようにしよう。うん。
●そうそうスパコミのお料理関係。
お泊りにきたHSIさんに振舞ったのは、フレンチトースト with メープルシロップで新大陸家族なかんじの主食と、ジャーマンポテトっていう…エリゼなおかずでした。おもしろかった(笑)
そして行く先々でなんかトマトフェアみたいな状態で吹いたw
親分……!
世界で一番生産量の高い野菜はトマトらしいですよ。
そして。
世界会議の後遅いお昼を食べたラーメン屋さんで「冷やしトマト」ってメニュをも見て…吹いた(笑)
ヘタに足を突っ込むと、世の中はネタに溢れ過ぎていることが解ります。
本をお持ちの方もぜひ御覧下さいませ。
サイト用には第1稿を使うので、お手持ちの本とは文が多少違うんですのよ!
本にしたカタチがベストの状態です。
でもそれは縦書きとして読むことを目的としたベストの状態なので、それを横書きに流用するよな真似はしたかないのでしません。
●でもとりあえず今はこのネームをやっつけてしまいたいのでネームに戻ります。
でもサイトにはupしない予定です(ごめん…でもちょっとあんまり茨道過ぎるのと一部の人しか解らんシロモノだからぴくしぶに落っことしておきます)。
●これからカインズ行って茣蓙買って来なきゃ!
そんで余計なもの買ってこないようにしなきゃ(苦笑)
GWに散財した分倹約よ!
冷凍庫整理したらいろいろ…も少しすっきりさせないといけなそうな感じなのでお野菜以外は買わないようにしよう。うん。
●そうそうスパコミのお料理関係。
お泊りにきたHSIさんに振舞ったのは、フレンチトースト with メープルシロップで新大陸家族なかんじの主食と、ジャーマンポテトっていう…エリゼなおかずでした。おもしろかった(笑)
そして行く先々でなんかトマトフェアみたいな状態で吹いたw
親分……!
世界で一番生産量の高い野菜はトマトらしいですよ。
そして。
世界会議の後遅いお昼を食べたラーメン屋さんで「冷やしトマト」ってメニュをも見て…吹いた(笑)
ヘタに足を突っ込むと、世の中はネタに溢れ過ぎていることが解ります。
2010/05/05 (Wed)
00:30:04
▲そんなこんなで笙君のキャラデザしてみたわけですが、なんか…どうにも横顔がゼロイチくさい。
●今晩和、真壁です。
笙くんを描いてみたわけですが、なんか…どうにもゼロイチくさいです。でもゼロイチのが髪鬱陶しそうなんですよね。でもゼロイチっぽいのは何故かと考えて、眉間の皺と目つきの悪さだと気付きました(笑)
そんで、髪型は「刈り込んでいない素直な髪」という記述しか見付からなかったのでこう…大佐が秋彦の身代わりとして用意したコマだから秋彦っぽい具合にならんかのうと考えながら描いてみたのですが、真壁の描く秋彦と菊(@ヘタ)とゼロイチを足して3で割るとこんなかんじになるんじゃね? みたいな感じになりました。いい加減手持ちのキャラが増えて描きわけができてないのが露呈されてしまったかんじですね残念なかんじです。
問題は大佐です。
今更カッコよくなんて描けない(いや真壁が描く必要はないとも思うんだが)。
だからいいよねって開き直ります。いいよね!
そして今日はもう眠すぎるので、これで片付けやったら寝る。
明日はネームやって出来たらupしたい。
●戦利品は一通り読み終えました。
京極関係は、今回あんまりお買い物しなかったのね(うん…今回はヘタに9割投資してます)。一個買い忘れたことに気付いたら終わってたコピ本があったくらいかなぁ(そのコピ本については「このお馬鹿さんが!」ってロディに罵られたいくらいなんだが)。ひとつは無配本で、2つは買ったんですよ。あとアンソロか。その…くらい……?
うん、ほんと…3000円も投資してないと思います。
無配本がすっげぇツボだった。
読んで、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁもうほんとこの方の作風っつーか世界観堪らんと思った。
ヘタ関係は、もう…3時間寝てない状態でンなとこ行ったら行き倒れると思って、女神にお買い物お願いしたのね。
本命さんが壁だったことを知った。
……。
…………。
えーと…大変なお使いほんとありがとうございました!
みたいなかんじです。はい。
とても美味しかったです。
フラロデ素敵すぎてシアワセ///
へたれな兄ちゃんほんと堪らん。悶える。
今日は今日で素敵な金髪トライアングル本を見つけてときめいた。金髪トライアングル素敵。
後でドーヴァ描きたい。タイトルは「OER(Orega Enryosuru Riyu=俺が遠慮する理由)」。DOVER-DV=OERです安直です。要するに怒突き合わないドーヴァです。
タイトルがオチになる仕様です。
●とりあえず堂笙どうにかしたいけど眠すぎるので風呂入って寝るのが先です。
▲そんなこんなで笙君のキャラデザしてみたわけですが、なんか…どうにも横顔がゼロイチくさい。
●今晩和、真壁です。
笙くんを描いてみたわけですが、なんか…どうにもゼロイチくさいです。でもゼロイチのが髪鬱陶しそうなんですよね。でもゼロイチっぽいのは何故かと考えて、眉間の皺と目つきの悪さだと気付きました(笑)
そんで、髪型は「刈り込んでいない素直な髪」という記述しか見付からなかったのでこう…大佐が秋彦の身代わりとして用意したコマだから秋彦っぽい具合にならんかのうと考えながら描いてみたのですが、真壁の描く秋彦と菊(@ヘタ)とゼロイチを足して3で割るとこんなかんじになるんじゃね? みたいな感じになりました。いい加減手持ちのキャラが増えて描きわけができてないのが露呈されてしまったかんじですね残念なかんじです。
問題は大佐です。
今更カッコよくなんて描けない(いや真壁が描く必要はないとも思うんだが)。
だからいいよねって開き直ります。いいよね!
そして今日はもう眠すぎるので、これで片付けやったら寝る。
明日はネームやって出来たらupしたい。
●戦利品は一通り読み終えました。
京極関係は、今回あんまりお買い物しなかったのね(うん…今回はヘタに9割投資してます)。一個買い忘れたことに気付いたら終わってたコピ本があったくらいかなぁ(そのコピ本については「このお馬鹿さんが!」ってロディに罵られたいくらいなんだが)。ひとつは無配本で、2つは買ったんですよ。あとアンソロか。その…くらい……?
うん、ほんと…3000円も投資してないと思います。
無配本がすっげぇツボだった。
読んで、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁもうほんとこの方の作風っつーか世界観堪らんと思った。
ヘタ関係は、もう…3時間寝てない状態でンなとこ行ったら行き倒れると思って、女神にお買い物お願いしたのね。
本命さんが壁だったことを知った。
……。
…………。
えーと…大変なお使いほんとありがとうございました!
みたいなかんじです。はい。
とても美味しかったです。
フラロデ素敵すぎてシアワセ///
へたれな兄ちゃんほんと堪らん。悶える。
今日は今日で素敵な金髪トライアングル本を見つけてときめいた。金髪トライアングル素敵。
後でドーヴァ描きたい。タイトルは「OER(Orega Enryosuru Riyu=俺が遠慮する理由)」。DOVER-DV=OERです安直です。要するに怒突き合わないドーヴァです。
タイトルがオチになる仕様です。
●とりあえず堂笙どうにかしたいけど眠すぎるので風呂入って寝るのが先です。